伝統の文化祭、今年2025年度は9/6土,7日に一般公開です!
NHKの特集で取り上げられたこともある「鴻陵祭」

母校、千葉県立国府台高等学校(以下、国府台高校)を代表するイベントと言えばやはり「鴻陵祭」ではないでしょうか?
かつてはNHKでこの「鴻陵祭」が特集として取り上げられたことをご存知ですか?企画から運営まで生徒自身が自主性を持って行うモデル的な取り組みとして大々的に取り上げてもらいました。
今年もこの鴻陵祭が9月6日(土)、7日(日)に一般公開されます。コロナ禍には一般公開を制限していた時期もありましたが、一昨年からは、一般の方の再び制限なく参加できるようになっています。
同窓会も昇降口のある本館1階南側の校長室隣の応接室にて、例年通り「同窓生の部屋」を出店しております。昨年同様に国府台高校に関連する写真を飾ってお待ちしています。

同窓会報40号ではDREAMS COME TRUEで、国府台高校29期の中村正人さんがインタビューで「鴻陵祭で学んだことが完全な基礎」と答えてくれていましたね。それだけ、同窓生にとって重要なイベントがこの鴻陵祭とも言えるかもしれません。
今でも現役の国府台の高校生(鴻陵生)たちは、3年生の夏休みも学校に来てこの鴻陵祭の準備を行っています。夏休みの間に教室が劇場になってしまうのも国府台高校の夏の風物詩でもありますよね。
同窓生の皆さんも、この機会に久しぶりに母校へ鴻陵祭を見に来てはいかがでしょうか。
鴻陵祭の名物、本館南側2階の3年生の教室の廊下の壁画

鴻陵祭の名物の1つとも言えるのが3年生の各クラスが演劇を行うことと、本館南側2階の3年生の教室の廊下の壁画でしょうか。鴻陵祭では必ずしも「3年生が演劇をしなければならない」ということが決まっているわけでもありませんし、筆者も現役の頃は、「結果として毎年3年生前クラスが演劇をやっているだけ」などと言ったりもしていましたが、鴻陵祭に来てこの3年生の演劇を見て「国府台高校に行きたい!」と思う中学生もおり、ある意味では国府台高校の魅力の一つにもなっていたりするのではないでしょうか。

3年生の廊下である本館2階の端から端までの壁画は、時代が変わっても引き継がれている伝統の1つかもしれません。47期である筆者が現役の1990年代は、まだベニヤに壁画が描かれるだけでしたが、最近はより立体化してきていたり、ライトアップされたりと、さらに手が混んできているように感じます。鴻陵祭が終わると取り壊されるこうした大道具にも3年生の夏休みを注ぐ辺りにも、国府台高校の伝統を感じてしまったりします。

一方で、もう一つ我々の時代には鴻陵祭の名物とも言えたのが本館南側に屋上から垂らされた3年生各クラスの垂れ幕だったのではないでしょうか?
校門を入って校舎を見ると、8本の垂れ幕が垂れ下がった景色に「鴻陵祭」を感じる世代も多いのではないかと思いますが、これは廃止となり、現在はのぼりの形で校門を入ったところに飾られる形に変わってしまいました。安全面よりとの理由は時代かなと理解できながらも少し寂しく思うところもありますね。
第1回鴻陵祭は1948年。積み重ねられた78回の歴史

今年の鴻陵祭は第78回、第1回は1948年10月28日(木)に「体育祭」、11月2日(火)・3日(祝)に「文化祭」が開催されました。当時はまだ「鴻陵祭」の名称は使われていませんでしたが、当時から企画運営には生徒の自主性が重んじられていたようです。
1949年の第2回鴻陵祭は、10月9日(日)に「体育祭」が行われ、11月19日(土)の「文化祭(展示)」は宮田校舎、翌20日(日)の「文化祭(演劇音楽)」の舞台発表は真間小学校講堂で実施されたそうです。
1950年の第3回で女子部が国府台校舎に合流し、生徒会が本格的に企画運営を行うようになりました。この年からは10月14日(土)に「体育祭」、11月3日(祝)に「文化祭」、11月19日「文化祭(音楽と演劇の集い)」と3つが離れた日程で行われたようです。
1952年の第5回の音楽演劇の部は、東京教育大学(現 筑波大)国府台分校講堂で実施されたと記録されています。

1966年の第19回になると、文化祭が9月24日(土)に開会式や講演会が、翌25日(日)にファイヤーストームが行われるようになりました。当時の参加団体は部活動がメインでした。鴻陵祭のテーマが「鴻陵の自由 自覚のもとに・・・くたばれ校則!!」と時代なのかかなりエッジの立ったものだったようです。
1967年の第20回鴻陵祭からは、クラス単位で全員参加できる行事をと「合唱コンクール」が加わり、9月29日(金)から10月1日(日)の3日間での実施になったようです。

1970年の第23回鴻陵祭は、学園紛争の時代の中で生徒会執行部である書記局が崩壊中だったこともあり、その影響で実施が危ぶまれたそうですが、11月13日(金)に開会式と音楽コンテスト、14日(土)に文化の部、15日(日)に文化の部とファイヤーストーム、閉会式が行われたようです。この頃から文化の部へのクラス参加が増加傾向になったとのことです。
ちなみに、公開リハーサルが行われるようになったのは、第50回の節目となった1997年の鴻陵祭からでした。9月4日(木)に公開リハーサル、5日(金)に前夜祭、6日(土)に一般公開、7日(日)に一般公開と後夜祭が行われました。

今回は、今年も鴻陵祭を控え、鴻陵祭にまつわる話を書きましたが、こうしたこれまでの鴻陵祭に関する情報についても、少しずつリニューアルしたサイトにも増やしていきたいと思います。
(高橋亮平47期・鴻陵会理事長)